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嵐山東公園百人一首歌碑巡り 2011.11.27
嵐山嵯峨野地区には百人一首の殿堂「時雨殿」を中心にして、五地区に
分けて歌碑が建立されています。平成20年までにすべて完成しました。
様々な石の名所から取り寄せられた自然石に有名書家が揮毫し、石工が
彫ったものです。嵐山東公園には以下の21基がありす。
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60番 大江山いく野の道の遠ければ まだふみも見ず天の橋立
おほえやまいくののみちのとほけれは またふみもみすあまのはしたて
小式部内侍
64番 朝ぼらけ宇治の川霧たえだえに あらはれわたる瀬々の網代木
あさほらけうちのかはきりたえたえに あらはれわたるせせのあしろき
権中納言定頼
66番 もろともにあはれと思え山桜 花よりほかに知る人もなし
もろともにあはれとおもへやまさくら はなよりほかにしるひともなし
前大僧正行尊
67番 春の夜の夢ばかりなる手枕に かひなく立たむ名こそをしけれ
はるのよのゆめはかりなるたまくらに かひなくたたむなこそをしけれ
周防内侍
71番 夕されば門田の稲葉訪れて 蘆のまろ屋に秋風ぞ吹く
ゆうされはかとたのいなはおとつれて あしのまろやにあきかせそふく
大納言経信
72番 音に聞く高師の浜のあだ波は かけじや袖のぬれもこそすれ
おとにきくたかしのはまのあたなみは かけしやそてのぬれもこそすれ
祐子内親王家紀伊
74番 憂かりける人を初瀬の山おろしよ 激しかれとは祈らぬものを
うかりけるひとをはつせのやまおろしよ はけしかれとはいのらぬものを
源俊頼朝臣
75番 契りおきしさせもが露を命にて あはれ今年の秋もいぬめり
ちきりおきしさせもかつゆをいのちにて あはれことしのあきもいぬめり
藤原基俊
78番 淡路島通ふ千鳥の鳴く声に いく夜寝覚めぬ須磨の関守
あはちしまかよふちとりのなくこゑに いくよねさめぬすまのせきもり
源兼昌
80番 ながからむ心も知らず黒髪の 乱れてけさはものをこそ思へ
なかからむこころもしらすくろかみの みたれてけさはものをこそおもへ
待賢門院堀河
81番 ほととぎす鳴きつる方をながむれば ただ有明の月ぞ残れる
ほとときすなきつるかたをなかむれは たたありあけのつきそのこれる
後徳大寺左大臣
82番 思ひわびさても命はあるものを 憂きに堪へぬは涙なりけり
おもひわひさてもいのちはあるものを うきにたへぬはなみたなりけり
道因法師
83番 世の中よ道こそなけれ思ひ入る 山の奥にも鹿ぞ鳴くなる
よのなかよみちこそなけれおもひいる やまのおくにもしかそなくなる
皇太后宮大夫俊成
85番 夜もすがらもの思ふころは明けやらぬ ねやのひまさへつれなかりけり
よもすからものおもふころはあけやらぬ ねやのひまさへつれなかりけり
俊恵法師
86番 嘆けとて月やはものを思はする かこちがほなるわが涙かな
なけけとてつきやはものをおもはする かこちかほなるわかなみたかな
西行法師
88番 難波江の蘆のかりねのひとよゆゑ 身を尽くしてや恋ひわたるべき
なにはえのあしのかりねのひとよゆゑ みをつくしてやこひわたるへき
皇嘉門院別当
90番 見せばやな雄島の海人の袖だにも 濡れにぞ濡れし色は変はらず
みせはやなをしまのあまのそてたにも ぬれにそぬれしいろはかはらす
殷富門院大輔
92番 わが袖は潮干に見えぬ沖の石の 人こそ知らねかわく間もなし
わかそてはしほひにみえぬおきのいしの ひとこそしらねかわくまもなし
二条院讃岐
95番 おほけなく憂き世の民におほふかな わが立つ杣にすみ染の袖
おほけなくうきよのたみにおほふかな わかたつそまにすみそめのそて
前大僧正慈円
99番 人も愛し人も恨めしあじきなく 世を思ふゆゑにもの思ふ身は
ひともをしひともうらめしあちきなく よをおもふゆゑにものおもふみは
後鳥羽院
100番 百敷や古き軒端のしのぶにも なほ余りある昔なりけり
ももしきやふるきのきはのしのふにも なほあまりあるむかしなりけり
順徳院
西行歌碑 東公園風景
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