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山家集の研究
植物の歌
若菜・わか菜
1 15 いつしかも初春雨ぞふりにける若菜も生ひやしぬらむ
2 17 春日野は年のうちには雪つみて春は若菜のおふるなりけり
3 17 けふはただ思ひもよらで歸りなむ雪つむ野邊の若菜なりけり
4 17 春雨のふる野の若菜おひぬらしぬれぬれ摘まん籠手ぬきれ
5 17 わか菜つむ今日に初子のあひぬれば松にや人の心ひくらむ
6 18 わか菜つむ野邊の霞ぞあはれなる昔を遠く隔つと思へば
7 18 卯杖つき七くさにこそ出でにけれ年をかさねて摘める若菜に
8 18 若菜おふる春の野守りに我なりてうき世を人につみ知らせばや
9 24 もえ出づる若菜あさるときこゆなりきぎす鳴く野の春の曙
10 225 みたらしにわかなすすぎて宮人のま手にささげてみと開くめる
2004年7月13日入力