吉野山写真集
2001年12月31日撮影
西行庵に行く途中に立つ標識です。 当日はわずかの積雪がありました。
山ざくら初雪ふれば咲きにけり 吉野は里に冬ごもれども
山家集97P
西行庵に行く道です。木立の中の道を進みます。
西行当時ならなおさら、人の姿のない、わびしい道だったでしょう。
山人よ吉野の奥にしるべせよ 花も尋ねむ又思ひあり
山家集189P
大晦日の西行庵です。
このようなところで厳しい冬を過ごしていたのでしょうか。
暖房器具もなく、毛布もなく、粗末な衣服で、寒さをやり過ごしていたとは
私達には信じられない思いもします。
花の色の雪のみ山にかよへばや 深きよし野のおくへいらるる
よしの山麓にふらぬ雪ならば 花かと見てや尋ね入らまし
上 山家集235P
下 山家集102P
1999年07月30日撮影
夏の西行庵です。緑の静寂が庵を包んでいます。
冬は冬で、また夏は夏で、別世界の趣が色濃く漂っています。
吉野山花の散りにし木のもとに とめし心は我を待つらむ
春くれて人ちりぬめり芳野山 花のわかれを思ふのみかは
上 山家集35P 下 山家集41P
2001年12月31日撮影
西行庵の中の西行像です。私のイメージとは少し違って、西行さん、福相ですね。
終生、粗食で、歩きまわっている生活でしたので、もう少し引き締まった
体形を想像します。
花をみし昔の心あらためて 吉野の里にすまむとぞ思ふ
深く入るは月ゆゑとしもなきものを うき世忍ばむみよしのの山
上 山家集30P 下 山家集192P
2001年05月04日撮影 吉野山の西行法師の歌碑
花を見し昔の心あらためて よしのの里に住まむとぞ思ふ
花ちりて雲はれぬれば吉野山 こずゑのそらはみどりにぞなる
上 山家集30P 下 山家集258P
2003年6月22日撮影
2003年の雨もよいの一日、西行庵は変らずにひっそりとたたずんでいました。
これは四国の白峰寺の西行です。