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連歌・他者詠歌・その他


「連歌」

256 聞228 (前句、兵衛の局・付句、西行)
いくさを照らすゆみはりの月
      こころきるてなる氷のかげのみか

259 聞245a (前句、顕廣・付句、西行)
あづさ弓はるのまとゐに花ぞみる
      やさしことになほひかれつつ     

264 残14 (前句、寂然?・付句、西行?) 
思ふにもうしろあはせになりにけり
      うらがへりつる人の心は

265 残15 (前句、静空法師、付句、西行)  
人まねの熊野まうでのわが身かな
      そりといはるる名ばかりはして

265 残16 (前句、西住法師、付句、西行)
檜笠着る身の有様ぞあはれなる
       雨しづくともなきぬばかりに


266 残18  (前句、西行・付句、寂然)
帰る身にそはで心のとまるかな
       おくる思ひにかふるなるべし

267 残22 (前句、空仁・付句、西行)
はやくいかだはここに来にけり 
   大井川かみに井堰やなかりつる 

268 残23 (前句、西行・付句、西住)
大井川舟にのりえてわたるかな
       流にさををさすここちして

269 残26(前句、空仁・付句、西行)
 むすびこめたる文とこそ見れ
   さとくよむことをば人に聞かれじと


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「他者詠歌」      

29 春 1075 (寂然法師歌)
ともに見し嶺の紅葉のかひなれや花の折にもおもひ出ける

70 秋 1055 (寂然法師歌)
へだて来しその年月もあるものを名残多かる嶺の朝霧

101 冬 1156 唯心房集 (寂然法師歌)
思へただ都にてだに袖さえしひらの高嶺の雪のけしきは

139 羇 1213 玄玉 (寂然法師歌) 
あだにふく草のいほりのあはれより袖に露おく大原の里


139 羇 1208 (寂然法師歌)
あはれさはかうやと君も思ひ知れ秋暮れがたの大原の里


139 羇 1210 (寂然法師歌)
炭がまのたなびくけぶりひとすぢに心ぼそきは大原の里

139 羇 1211 夫木 (寂然法師歌)
何となく露ぞこぼるる秋の田のひた引きならす大原の里

139 羇 1209 玉葉 (寂然法師歌)
ひとりすむおぼろの清水友とては月をぞすます大原の里


139 羇 1215 (寂然法師歌)
ますらをが爪(つま)木に通草(あけび)さしそへて暮るれば帰る大原の里

139 羇 1212 上人追加 夫木 (寂然法師歌)
水の音は枕に落つるここちしてねざめがちなる大原の里


139 羇 1216 玄玉 夫木 (寂然法師歌)
むぐらはふ門は木の葉に埋もれて人もさしこぬ大原の里

139 羇 1217 (寂然法師歌)
もろともに秋も山路も深ければしかぞかなしき大原の里

139 羇 1214 玄玉 夫木 (寂然法師歌)
山かぜに嶺のささぐりはらはらと庭に落ちしく大原の里

183 雑 1229 物語(広) (寂然法師歌)
しきしまや絶えぬる道になくなくも君とのみこそあとを忍ばめ

206 哀 807 上人 心中 寂然集 (寂然法師歌)
いるさにはひろふかたみも残りけり帰る山路の友は涙か


206 哀 805 上人 心中 千載 月詣 寂然集 (寂然法師歌)
乱れずと終り聞くこそ嬉しけれさても別はなぐさまねども

208 哀 816 (寂然法師歌)
たのもしき道には入りて行きしかど我が身をつめばいかがとぞ思ふ

210 哀 836 風雅 (寂然法師歌)
いかがせむ跡の哀はとはずとも別れし人の行方たづねよ


210 哀 837 (寂然法師歌) 
中々にとはぬは深きかたもあらむ心淺くも恨みつるかな

210 哀 834 (寂然法師歌)
待ちわびぬおくれさきだつ哀をも君ならでさは誰かとふべき

210 哀 833 上人 心中 続後撰 (寂然法師歌)
とへかしな別の袖に露しげき蓬がもとの心ぼそさを

210 哀 835 (寂然法師歌)
別れにし人のふたたび跡をみば恨みやせましとはぬ心を

265 残17 (寂然法師歌)
帰り行くもとどまる人も思ふらむ又逢ふことの定めなの世や



182 雑 1235 (讃岐の院の女房歌)
目のまへにかはりはてにし世のうきに涙を君もながしけるかな

183 雑 1237 (讃岐の院の女房歌)
波の立つ心の水をしづめつつ咲かん蓮を今は待つかな

183 雑 1236 (讃岐の院の女房歌)
松山の涙は海に深くなりてはちすの池に入れよとぞ思ふ

184 雑 1139 (讃岐の院の女房歌)
かかりける涙にしづむ身のうさを君ならで又誰かうかべむ

184 雑 1136 (讃岐の院の女房歌)
水茎のかき流すべきかたぞなき心のうちは汲みて知らなむ


184 雑 1138 上人追加 玉葉 (讃岐の院女房歌) 
いとどしくうきにつけても頼むかな契りし道のしるべたがふな

214 釈 864 (女房・崇徳院歌)
ありがたき法にあふぎの風ならば心の塵をはらへとぞ思ふ

183 雑 1163 上人 心中 夫木 (崇徳院歌)
最上川つなでひくともいな舟のしばしがほどはいかりおろさむ


27 春 102上人 心中 物語(広) (兵衛局歌) 
いにしえを忍ぶる雨と誰か見む花もその世の友しなければ

135 羇 747 上人 心中 物語 (兵衛の局歌) 
うき世をばあらしの風にさそはれて家を出でぬる栖とぞ見る

194 雑 798 上人 心中 物語 (兵衛の局歌) 
色深き梢を見てもしぐれつつふりにしことをかけぬ日ぞなき

176 雑 736 物語(広) (作者不詳、兵衛の局説あり)
立ちよりて柴の烟のあはれさをいかが思ひし冬の山里


137 羇 750 上人 心中 新後撰 玉葉 物語(広)(堀川局歌)
此世にてかたらひおかむ郭公しでの山路のしるべともなれ


174 雑 854 上人追加 新古今 物語 (堀川局歌)
西へ行くしるべとたのむ月かげの空だのめこそかひなかりけれ

178 雑 744 上人 心中 物語(広) (堀川局歌)
しほなれし苫屋もあれてうき波に寄るかたもなきあまと知らずや

201 哀 780 上人 (堀川局歌)
吹く風の行方しらするものならば花とちるにもおくれざらまし


180 雑 1351 (院少納言の局歌)
卷ごとに玉の声せし玉章のたぐひは又もありけるものを

209 哀 830 (院少納言局歌)
哀しる空にはあらじわび人の涙ぞ今日は雨とふるらむ



180 雑 1240 上人 心中 続拾遺 長秋詠藻 (藤原俊成歌)
世を捨てて入りにし道の言の葉ぞあはれも深き色は見えける


240 聞104 (藤原俊成歌)
浜木綿にかさなる年ぞあはれなるわかの浦波よにたえずとも

281 補 長秋詠藻 御裳濯河 (藤原俊成歌)
この道のさとり難きを思ふにもはちすひらけばまづたづねみよ

281 補 御裳濯河 長秋詠藻 (藤原俊成歌)
ちぎりおきし契りの上にそへおかむ和歌の浦わのあまの藻汐木

281 補 御裳濯河 風雅 長秋詠藻 (藤原俊成歌)
ふぢ浪もみもすそ川のすゑなれば下枝もかけよ松の百枝に


281 補 続拾遺 拾遺愚草 (藤原定家歌)
山水の深かれとてもかきやらず君がちぎりを結ぶばかりぞ


282 補 宮河 (藤原定家歌)
君はまづうき世の夢のさめずとも思ひあはせむ後の春秋

282 補 夫木 拾遺愚草 (藤原定家歌)
神路山松のこずゑにかかる藤の花のさかえを思ひこそやれ


138 羇 1158 (西住法師歌) 夫木
思ひやる心は見えで橋の上にあらそひけりな月の影のみ

181 雑 ○ 上人追加 玉葉 月詣 (西住法師歌)
いとふべきかりのやどりは出でぬなり今はまことの道を尋ねよ

258 聞234 (西住法師歌) 
さぞな君こころの月をみがくにはかつがつ四方にゆきぞしきける


141 羇 1123 (加賀局歌)
君をおきて立ち出づる空の露けさは秋さへくるる旅の悲しさ

141 羇 1125 (大宮の女房加賀歌)
したふ秋は露もとまらぬ都へとなどて急ぎし舟出なるらむ


181 雑 ○ 続後撰 (慈円僧正歌)
うき身こそなほ山陰にしづめども心にうかぶ月を見せばや

278 補 異本拾玉集 (慈鎮僧正歌)
ほのぼのと近江のうみをこぐ舟のあとなきかたにゆく心かな


133 羇 1083 上人 物語 (藤原成通歌)
何となく落つる木葉も吹く風に散り行くかたは知られやはせぬ

175 雑 730 新後撰 (藤原成通歌)
おどろかす君によりてぞ長き夜の久しき夢はさむべかりける

207 哀 810 (藤原成通遺族歌)
ふししづむ身には心のあらばこそ更に嘆もそふ心地せめ

207 哀 811 (侍従大納言藤原成通遺族歌)
たぐひなき昔の人のかたみには君をのみこそたのみましけれ


209 哀 828 (少将ながのり歌)
ちる花は又こん春も咲きぬべし別はいつかめぐりあふべき

210 哀 832 (少将ながのり歌)
君にさへ立ち別れつつ今日よりぞ慰むかたはげになかりける


179 雑 933 上人 (藤原公能歌)
家の風吹きつたふとも和歌の浦にかひあることの葉にてこそしれ

203 哀 786 心中 月詣 (藤原公能歌)
藤衣かさぬる色はふかけれどあさき心のしまぬばかりぞ


179 雑 929 (寂超長門入道歌)
木のもとに散る言の葉をかく程にやがても袖のそぼちぬるかな

215 釈 857 (寂超法師歌)
つたへきく流なりとも法の水汲む人からやふかくなるらむ

16 春 1067 (静忍法師歌)
立ち帰り君やとひくと待つほどにまだ消えやらず野辺のあわ雪

60 秋 1159 上人 続詞花 物語(広)(忍西入道「静忍法師か?」歌)
鹿の音や心ならねばとまるらんさらでは野辺をみな見するかな

87 秋 1080 (阿闍梨覚堅歌)
谷ふかく住むかと思ひてとはぬ間に恨をむすぶ菊の下水

200 哀 923 (小侍従歌)
頼むべきこともなき身を今日までも何にかかれる玉の緒ならむ

48 夏 203 (稚児歌)
ちる花を今日の菖蒲のねにかけてくすだまともやいふべかるらむ

215 釈 858 (観音寺入道生光歌)
寺つくる此我が谷につちうめよ君ばかりこそ山もくずさめ

179 雑 931 (想空法師歌)
家の風つたふばかりはなけれどもなどか散らさぬなげの言の葉


107 羇 753 上人 新古今 物語 (江口の君歌)
家を出づる人とし聞けばかりの宿に心とむなと思ふばかりぞ

176 雑 735 上人 心中 月詣 物語(広) (藤原為業歌)
色かへで独のこれるときは木はいつをまつとか人の見るらむ

26 春 99 (源俊高歌)
おのづから来る人あらばもろともにながめまほしき山櫻かな


223 神 1225 上人 心中 (宣旨の局歌) 
思ひきやいみこし人のつてにして馴れし御うちを聞かむものとは

207 哀 814 (藤原範綱歌)
思へただ今日の別のかなしさに姿をかへて忍ぶ心を

175 雑 732 上人 心中 新後撰 玉葉 月詣 物語
               (中院右大臣源雅定歌)
よもすがら月を詠めて契り置きし其むつごとに闇は晴れにし


205 哀 794 (三河内侍歌)
我が君の光かくれし夕べよりやみにぞ迷ふ月はすめども


134 羇 1058 (平時忠歌)
分けて行く山路の雪は深くともとく立ち帰れ年にたぐへて


279 補 寂漣法師集(寂漣法師歌)
霞さへあはれかさぬるみ熊野の浜ゆふぐれをおもひこそやれ

106 離 1144 (六角局歌) 
君がいなんかたみにすべき櫻さへ名残あらせず風さそふなり


134 羇 1072 (みやだて歌)
心ざし深くはこべるみやだてを悟りひらけむ花にたぐへて


240 聞105 (荒木田氏良歌)
こよひしも月のかくるるうき雲やむかしの空のけぶりなるらむ


87 秋 1080 (阿闍梨覚堅歌)
谷ふかく住むかと思ひてとはぬ間に恨をむすぶ菊の下水


177 雑 740 (作者不詳歌)
なべてみな晴せぬ闇の悲しさを君しるべせよ光見ゆやと

177 雑 738 物語(広) (作者不詳歌) 
惜しからぬ身を捨てやらでふる程に長き闇にや又迷ひなむ


177 雑 743 上人 (作者不詳歌)
世をそむく心ばかりは有明のつきせぬ闇は君にはるけむ


199 哀 920 覚綱集 (作者不詳歌)
消えぬべき露の命も君がとふことの葉にこそおきゐられけれ


203 哀 788 (作者不詳歌)
晴やらぬ去年の時雨の上に又かきくらさるる山めぐりかな


「岩波文庫にあって新潮版にない歌」

14 春 新潮欠 4a 夫木
とけそむる初若水のけしきにて春立つことのくまれぬるかな


15 春 新潮欠 9a 上人 心中
かすめども春をばよその空に見て解けんともなき雪の下水


19 春 新潮欠 上人追加 夫木
香にぞまづ心しめ置く梅の花色はあだにも散りぬべければ

40 春 ○ 新潮欠 上人 御裳濯
古郷の昔の庭を思ひ出でてすみれつみにと来る人もがな


43 夏 新潮欠 176a
山川の波にまがへるうの花を立かへりてや人は折るらむ

44 夏 新潮欠 192a
時鳥きく折にこそ夏山の青葉は花におとらざりけれ

48 夏 新潮欠 206a
五月雨の軒の雫に玉かけて宿をかざれるあやめぐさかな

49 夏 新潮欠 215a
五月雨はいささ小川の橋もなしいづくともなくみをに流れて

64 秋 新潮欠 458a
物思ふねざめとぶらふきりぎりす人よりもけに露けかるらむ

64 秋 新潮欠 454a
ひとりねの寢ざめの床のさむしろに涙催すきりぎりすかな


75 秋 新潮欠 1151a  上人追加 夫木
汲みてこそ心すむらめ賤の女がいただく水にやどる月影

76 秋 新潮欠 413a
嬉しきは君にあふべき契ありて月に心の誘はれにけり


78 秋 新潮欠 311a
月すみてなぎたる海のおもてかな雲の波さへ立ちもかからで

84 秋 新潮欠 新古今 宮河 物語
月の色に心をふかくそめましや都を出でぬ我が身なりせば

89 秋 新潮欠 1007a 夫木
錦をばいくのへこゆるからびつに收めて秋は行くにかあるらむ

92 冬 新潮欠 491a
神無月木葉の落つるたびごとに心うかるるみ山べの里


93 冬 新潮欠 上人 御裳濯河 新古今 玄玉 自讃歌 物語(広)
津の国の難波の春は夢なれや蘆の枯葉に風わたるなり

97 冬 新潮欠 525a
月出づる軒にもあらぬ山の端のしらむもしるし夜はの白雪

99 冬 新潮欠 528a  夫木
あらち山さかしく下る谷もなくかじきの道をつくる白雪

104 冬 新潮欠 575a
山里に家ゐをせずば見ましやは紅ふかき秋のこずゑを

107 羇 新潮欠 1096a 御裳濯河 雲葉
あくがれしあまのがはらと聞くからにむかしの波の袖にかかれる

128 羇 新潮欠 上人 新古今 拾玉集 自讃歌 物語
風になびく富士の煙の空にきえて行方も知らぬ我が思ひかな


143 恋 新潮欠 581a
あふことを夢なりけりと思ひわく心のけさは恨めしきかな

166 雑 新潮欠 974a 夫木
杣くたすまくにがおくの河上にたつきうつべしこけさ浪よる

189 雑 新潮欠 上人 新古今 物語(広)
いづくにもすまれずばただ住まであらむ柴のいほりのしばしなる世に


204 哀 新潮欠 790a 
なき跡をそとばかりみて帰るらむ人の心を思ひこそやれ

224 神 新潮欠 1217a
ふけて出づるみ山も嶺のあか星は月待ち得たる心地こそすれ


283 補 一品経和歌懐紙
わたつみの深き誓ひのたのみあれば彼の岸べにも渡らざらめや

283 補 一品経和歌懐紙
二つなく三つなき法の雨なれど五つのうるひあまねかりけり

「新潮版にあって岩波文庫にない歌」

岩波欠 雑 887 松屋本山家集 続千載
いかにしてうらみし袖に宿りけん出で難く見し有明の月


岩波欠 夏 209

五月雨はいはせく沼の水深みわけし石間の通ひどもなし


岩波欠 雑 1141
ながれ出づる涙に今日は沈むとも浮かばん末をなほ思はなん


岩波欠 雑 1511
深き山は苔むす岩をたたみ上げてふりにし方を納めたるかな

岩波欠 新潮111 
吉野山峯なる花はいづかたの谷にか分きて散りつもるらん


「新潮にも岩波にもない歌」

欠 鹿野しのぶ氏発表稿「語文」 弘川寺から慈円に送った新発見歌
麓まで唐紅に見ゆるかなさかりしぐるる葛城の峰

欠 鹿野しのぶ氏発表稿「語文」 弘川寺から慈円に送った新発見歌
訪ね来つる宿は木の葉に埋もれて煙を立つる弘川の里


「西行歌とされている他人歌及び作者不明歌」


151 恋 659 上人追加 続古今 万代 言葉
何故か今日まで物を思はまし命にかへて逢ふせなりせば
(平経盛歌説があります)

283 補 桐火桶
はかなくぞ明日の命をたのみける昨日をすぎし心ならひに

桐火桶は歌論書ですが偽書と見られています)

73 秋 ○ 上人追加
松島や雄島の磯も何ならずただきさがたの秋の夜の月

(上人追加だけにしかなく、西行歌ではないとみられています)


95 冬 ○ 上人追加
風さむみいせの浜荻分けゆけば衣かりがね浪に鳴くなり
(新古今集945番に大江匡房の歌とあります)
 

73 秋 319 続拾遺 玄玉
清見潟月すむ夜半のうき雲は富士の高嶺の烟なりけり
(続拾遺集・玄玉集では作者は登蓮法師としています。
 よって西行作の可能性はほぼないでしよう。)

84 秋 ○ 上人追加 物語
君もとへ我もしのばむさきだたば月を形見におもひ出でつつ
(上人追加と物語のみにあり、西行作とはいうには疑問があるようです)   

83 秋 ○ 上人追加 夫木
月かげのしららの浜のしろ貝は浪も一つに見えわたるかな

(誤入・長久元年(1040)年の歌合に詠み人知らずで採録)

以上 2008年10月27日入力。

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■ 入力日   2008年10月27日
■ 入力者   阿部和雄

  校正
■   未校正

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