2003年秋のオフ会報告続き
聖徳太子像を見た(拝んだ)私たちは次に国宝の「桂宮院」の参観です。ここは
法隆寺の夢殿と酷似している建築様式です。写真撮影は禁止との事ですが撮影
しました。でも公開はできませんね。年間で16日程度しか参観できない規則なので
私もはじめて桂宮院を見ました。
次に霊宝殿で多くの仏像を見ました。この中には国宝第1号指定の「弥勒菩薩半迦
思惟像」があります。弥勒菩薩とは56億7千万年後にこの世に現れて人々を救う菩薩
であるといわれています。他の観音、如来、菩薩、天、などの仏像と違って、装飾的
附属物がないのが特徴で、より人間の形に近い造形です。そのことにも意味がある
そうです。私の知人は弥勒菩薩を見て、泣いたそうです。敬虔な気持にさせてくれます。
広隆寺ではたくさんの国宝、重文の仏像があります。弥勒菩薩も、あと二体あります。
他に「聖徳太子孝養像」 「十一面千手観音立像」「秦河勝夫妻像」などが著名です。
みなさんも機会があったら、お訪ねされることをお勧めします。
12時半頃にこの寺を辞して、京福電鉄で嵐山まで。「花のいえ」で昼食。湯豆腐定食
でした。散会は二時半ころでしたでしょうか。
H先生にはお世話になりました。ありがとうございました。
ここでWさんが所用で帰られ、残ったメンバーで二尊院まで行きました。
この季節は嵐山は人が一杯です。人の波を縫ってたどりついた二尊院ですが、紅葉
は今ひとつでした。対岸の嵐山も、色具合はまだまだです。今年の紅葉はやきもきさせ
ます。
下の画像は二尊院の紅葉の馬場です。きれいなもみじではないです。これでは
「我がものと秋の梢をおもふかな 小倉の里に家いせしより」
なんて言えません。このお寺の来歴についても詳しく書くといいのですが、割愛します。
本堂に上がって、寺名ともなった沙迦如来と阿弥陀如来を見てから、藤原定家の
「時雨邸」跡に行きました。時雨邸跡という所は3ヶ所ありますが、私は厭離庵がもっとも
可能性があると思います。宇都宮頼綱の「中院」の側か近くだったと思います。
真中の山は小倉山です。
美術館のは、日本で一番小さな美術館はいくつあるのでしょうね・・・という
ことで撮影。
人の波をかき分けて嵐山まで引き返しました。NさんとYYさんはJRのため京福に乗車。
私がミスをして、JRの嵯峨嵐山駅まで案内しませんでした。後で気がついて臍をかむ
始末。すみませんでした。男性陣は全員阪急電車の嵐山駅から乗車。
かくして、今回のオフ会も終りました。
参加者のみなさん、ご苦労様でした。
阿部 記