もどる


     次へ     最後へ
 
    最後の紅葉を求めて     2003年12月03日

 この2003年の京都の紅葉は色付きが遅くて、観光地の関係者をやきもきさせた
 ものでした。暖かい初秋が続いて昼夜の寒暖差が乏しかった事も一因でしょう。
 私も11月15日に愛宕山と嵐山・嵯峨、22日に広隆寺と嵐山・嵯峨に行ったのですが、
 鮮烈な色具合の紅葉は、わずかに広隆寺で少しばかり見た程度です。
 今年は、きれいな紅葉に少ししか出会えなかった不満があって、12月3日に近くを
 経巡りました。
 このページは、その時の画像です。

 嵐山から南に向かって続いているなだらかな丘陵に「浄住寺」があります。夢想疎石が
 中興となった西芳寺(苔寺)の200メーターほど南に位置します。葉室家の菩提寺だった
 のですが、現在は無住のようで荒れ寺といえます。1300年代初頭には49院もの塔頭が
 あって栄えていた事をしのぶよすがもありません。
 浄住寺の門です。常にしじまの支配する所で、おとなう人も2.3を数えるばかりです。


奥に小さな本堂があります。いつもの年なら、このアングルもきれいなのですが。

 



下の画像は、この寺で2001年12月2日のものです。色の具合が格段に違っていました。

紅葉には満足できなかったのですが、なんとアジサイに出会いました。驚きました。
ピントが合っていません。


下は地蔵院です。これ一枚だけです。別名、竹の寺ともいいます。竹林の中を
さやけき風が渡って行きます。小春は過ぎたけれども、初冬のおだやかな、木漏れ日
が、さまざまなものに濃淡の明暗を作っています。
この寺は室町時代の管領の細川頼之が落飾して住んだ寺です。書院に入ると、小さな
庭がかえって和みをもたらせます。大きくもなく小さくもない五葉の松の緑が、
ひときわ鮮烈のように感じます。



下は西芳寺川(苔寺川)の水面に垂れ下がるようにしてある紅葉です。


一部、アップしました。


          次へ     ページの先頭