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京都写真集 マガジン21号 22号
逢坂
京都と滋賀を隔てる逢坂山にある関所跡の石碑です。古来から、
不破の関、鈴鹿の関と共に三関と呼ばれました。歴史上、重要な
意味を持つ関です。
(春になりける方たがへに、志賀の里へまかりける人に具して
まかりけるに、逢坂山の霞みたりけるを見て) 14ページ
わきて今日あふさか山の霞めるは立ちおくれたる春や越ゆらむ 14ページ
都出でてあふ坂越えし折りまでは心かすめし白川の關 130ページ
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音羽山
古来から歌枕として読まれてきました。西行の時代は逢坂山とも
言われたものでしょう。勧修寺近くからの撮影です。
1 春たつと思ひもあへぬ朝とでにいつしか霞む音羽山かな 14ページ
(参考歌)
1 音羽山いつしかみねのかすむかなまたるる春は關こえにけり
2 春たちて音羽のさとのかげの雪にしたの清水のとくるまちける
3 いつしかにおとはの瀧のうぐいすぞまづみやこには初音なくべき
上記参考歌三首は松屋本山家集に収録されているものです。第一書房発行、
伊藤嘉夫氏校註の日本古典全書にも再録されています。