初めのページ   前のページ

水分神社を出た私たちは一路、竹林院を目指します。午前中にバスに乗った
停留所の近くに竹林院はあります。下の紅葉は、途上の紅葉です。
その下はマクロ撮影です。少し補正をしています。





途上、蔵王堂あたりを遠望しました。



竹林院の庭内です。竹林院は聖徳太子の創建と伝えられます。豊臣秀吉の吉野の花見の
時に千利休が作庭し、のちに細川幽斉が改修したといわれる群芳園は大和三大庭園に
数えられます。
その庭内の一画に「安田章生」氏の揮毫による下の歌碑があります。
吉野山 こぞのしをりの 道かへて まだ見ぬかたの 花をたづねむ



同じく竹林院の群芳園庭内の歌碑。
百人一首第94番。参議雅経
み吉野の 山の秋風 さ夜ふけて ふるさと寒く 衣うつなり」 
新古今採録歌でもあります。



竹林院を辞してから蔵王堂に向かいます。堂内を時間をかけて参拝する時間はありません。
それにしても1986年の5月に私は確かにここにきていますのに、この南側の茶店でビールを
飲んでいたことなどの記憶はとても薄れています。当時の記録によって、記憶が呼び覚ま
されます。夕刻で画像が暗いため、明るさの補正をしました。



秋の日は釣瓶落としで暮れていきます。蔵王堂から見た夕日です。
撮影時刻は16時23分です。私たちは、これからロープウェイで吉野駅まで戻り、
それぞれに挨拶を交わして、吉野に別れを告げたのでした。



この秋の西行MLオフ会は、こうして無事に終了しました。
この日に吉野に集った皆さん、ご苦労様でした。ありがとうございました。
吉野駅発特急17時05分に乗車して、それぞれに帰路につきました。
                                      阿部 記

    ページの先頭    初めのページ