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愛宕山登山記録
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月 日 2003年11月15日(土)
天 気 晴れ
持ち物 雨具・ハンカチ・タオル・チィッシュ・筆記具・デジカメ・地図・弁当・お茶・のど飴
ルートと時間
(往路)
自宅発(800)→阪急桂駅(820)→阪急嵐山駅(840)→京都バス嵐山発(855)→
バス清滝着(915)→バス停発、登山開始(925)→40分の16地点(1025)→
5合目(1045)→40分の36(1125)→40分の40(1140)→愛宕神社本殿(1150)
(帰路)
本殿発(1215)→月輪寺着(1240)→月輪寺発(1245)→空也の滝着(1340)→
滝発(1345)→清滝バス停着(1420)→阪急嵐山駅着「徒歩」(1515)→
自宅(1600)
人をつきうごかす感情とは、どういう事なのだろう。一週間ほど前から、愛宕山に
登って見たいと思うようになった。もちろん11月15日、私の55歳の日を記念しての
ものであり、この日以外の登山では意味がないと思った。
心中、期するものがある。ひとつの行為はそれが意味を持とうが持つまいが、人生の
中での行為として俯瞰的に捉えるようになった。
誕生日というのは日めくりカレンダーをめくるように、どんどんと自分の時間が短くなることを、
いやでも思い起こさせる記念の日だ。自分の残されている時間について思いを巡らせる日だ。
私もこれまで生きてきたのはたかだか54年なのだが、しかし他方で無窮の歳月を閲してきた
ようにも思う。私に許されている時間は潤沢ではない。
そういうことごとも俯瞰的に捉えたはてに、愛宕に登って見たいと思った。
前夜はアルコールを控えてビール一本にした。風呂に入って、12時には就眠した。
ところが夜中の二時半に眼がさめて、それからは眠れない。アルコールがないと眠れない
体質になってしまっている。眠れないままに朝を迎える。なんだか寒気がする。体が熱を
持っているようだ。登山は中止にするべきかと迷う。でも、今年のこの日は二度とこない。
体の具合と相談して、ともかく行く事にする。だめなら引き返すだけの柔軟さで対処すれば
いいだけだ。7時30分起床。新聞を読みながら、コーヒーと菓子パン(サンライズ)で朝食。
ついでにヨーグルトを二つ。8時丁度に家を出て阪急の桂駅まで。桂駅では私と同様の
スタイルの人が多く、みんな愛宕に行く人たちだろうと察する。7月31日の愛宕山千日詣で
では登山者は一万人になるというから、いかに凄いものかと思う。
桂から嵐山まで阪急電車で行く。
画面中央に見える山が愛宕山。標高924メーター。左端の山は小倉山。西行の歌にも
たくさん詠われている山だ。橋は大井川にかかる渡月橋。
これは渡月橋の西詰めと嵐山。山を指す場合は嵐山とは、この山のことです。
渡月橋を渡って、コンビニで弁当とお茶、飴玉を購入してから、京都バス清滝行きに
乗る。8時55分発。車内は登山客ばかり。大半は高齢者で若い人はいない。
清滝着9時15分。久しぶりの清滝である。京都に住んでいても、私は数回しか
きていない。
清滝については下の画像などを参照してください。
この清滝川は平安時代には船で遡ったという歌もありますが、今では、そんなことは
不可能です。水量も多くないですし、岩もたくさんあります。
昔の愛宕山登山者達は、この清滝川で水垢離してから登りました。
それほど神聖な山でした。
一番下の紅葉は清滝のバス停のものです。実際はくすんだ赤で、気持を突き動かせて
くれるような鮮烈な紅ではありません。