もどる
         西京区 1  勝持寺  大原野神社  
         西京区 2  松尾大社  西光院  
         西京区 3  法輪寺  嵐山

 松尾大社   
          撮影日 2001.04.15
◎  玉がきはあけも緑も埋もれて雪おもしろき 松の尾の山 (99ページ)

 西行の歌の作品のなかで、これほどに、視覚的な色彩感覚のあふれる歌は
 他に無いのではないでしょうか。
       
松尾1     松尾大社 鳥居

 松尾大社鳥居です。後ろが松尾山
 です。
 この大社は渡来系の古代豪族の
 秦氏の建立です。
 京都の有名な寺社で、賀茂社以外
 は、ほぼ渡来系氏族の建立に拠り
 ます。
 平安時代以前までと時代区分を
 区切ってのことです。
 当時、京都の西部一帯は秦氏が
 支配していました。
 この大社は古来からお酒の神様
 として、杜氏達の崇敬を集めて
 います
                              


松尾2 松尾大社本殿

 この本殿は国の重要文化財に
 指定されています。
 「松尾造」と呼ばれているそうです。
 















   松尾大社庭園
 
  「曲水の庭」と名付けられて
  います。
  庭園学の第一人者 といわれる 
  重森三玲氏の遺作とのことです。
















松尾大社はお酒の神様として、関係者の崇敬を集めています。



  雪の松尾

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
   西光院       撮影日 2001.04.05

  「西光院」は法輪寺のすこし南にあります。神社やお寺という感じでは
 なく、民家のようなたたずまいです。「西行田」という地名も、このあたりに
 あったようです。法輪寺の門前にある石の標識は裏面に昭和4年建立と彫られて
 います。側面に彫られている「左・西行桜跡」はこの西光院にあった桜を指す
 ものです。「跡」とある限りは、昭和4年には先代の西行桜は枯れていたものでしょう。
 現在の桜は樹齢100年を越えているそうですので、先代の西行桜がまだ健在のうちに
 植樹されていたもののはずです。江戸時代の地図では、西光院に数本の桜の樹が
 描かれています。
 尚、西光院では画像の西行桜を継ぐべき若い桜樹を育てておられます。
 
 西光院は西行が二度目の奥州旅行から帰ってから河内の弘川寺に移る
 までに住んだ嵯峨の庵、もしくは1140年に出家した場所ではなかろうか、
 と、個人的には思います。
 西光院には横坐りしている西行像があります。
 また、西行の庵といわれて「都名所図会」にも記載のある「桜元庵」の跡が西光院の
 中に更地としてあります。市の史跡として市の責任で整備してほしいものと思います。
           
西光1  
  


 西光院にただ一株ある桜の樹です。これが西行桜です。樹齢は100年を越えている
 とのことです。                             (2004年4月3日撮影)



  西行桜
  「法輪寺の南にあり。西行法師このところに住みて桜元庵と号す。
  いまの証菩提院これなり。西行田という字の田地この辺にあり。
  宗祇法師、このほとりに住みし由、「磧礫集に見えたり」
         都名所図会から抜粋

(常ならぬ・・・)の歌碑は西光院、「西行桜跡」とある石碑は法輪寺のものです。

「常ならぬ うきよのことは あざなれや にしのひかりと きくぞうれしき」

  

   ページのトップ     次へ