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京都写真集 マガジン17号 18号
宇治川 平等院
宇治川
宇治川と宇治橋です。
宇治川は琵琶湖を水源として、瀬田川、宇治川、淀川と名を変えて大阪湾に
注ぎます。宇治川は宇治市から三川(宇治川・木津川・桂川)合流地点までを
指し、長さは約30キロメートルです。
宇治橋は長さ161メーター、幅8メーターのコンクリート橋。昭和38年に鋼管、
高欄に改良されました。現在は平成八年の改良、長さ155メーター、幅
25メーターです。
◎ 五月雨に水まさるらし 宇治橋 やくもでにかかる波のしら糸 49ページ
(宇治川をくだりける船の、かなつきと申すものをもて鯉のくだる
をつきけるを見て)
◎ 宇治川 の早瀬おちまふれふ船のかづきにちかふこひのむらまけ 198ページ
武者のかぎり群れて死出の山こゆらむ。山だちと申すおそれは
あらじかしと、この世ならば頼もしくもや。宇治のいくさかとよ、馬
いかだとかやにてわたりたりけりと聞こえしこと思ひいでられて)
◎ しづむなる死出の山がはみなぎりて馬筏もやかなはざるらむ 255ページ
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平等院
宇治市の平等院です。平等院とは嵯峨天皇の皇子の源融の別荘を
後代になって藤原道長が買いうけ、それを道長の子の頼通が伝領して、
寺に改めたものです。
上から、正門の表門。二番目は10円硬貨の意匠でおなじみの鳳凰堂。
三番目は鳳凰堂の鳳凰。四番目は平等院で自刃した源頼政のお墓。
最後がその説明書です。
(平等院の名かかれたるそとばに、紅葉の散りかかりけるを見て、
花より外にとありけむ人ぞかしと、あわれに覺えてよみける)
◎ あはれとも花みし嶺に名をとめて紅葉ぞ今日はともに散りける 122ページ
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