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         も み の 木 歌 集   
                  2 0 0 5 年 度 
                  
                    
もみの木エッセイ集

  
最 新 作 品 (10/08) 2005年(1)  2005年(2) 2006年(1)

76  10/08

   通勤の車中で思ふ今頃は
           高円山
(たかまどやま)の萩は咲くらむ

萩の花はもう散ってしまっているかもしれませんが、明日は、奈良の高円山の
向こうにある田原の里へ行く予定です。志貴皇子の御陵があります。
田原の里博物館という名前がついている地図がありました。里全体が、
博物館ということなのでしょう。

77

   萩の花 紅は紅の香 白は白 
           気づくこともあり真萩野の道    
       

9月の末に、岸和田にあるトンボ池公園へ萩の花を求めて行ってきました。
見つかるかどうかはわからなかったのですが、紅白の萩の群集を見つけました。

78

   秋風に鉦の音
(ね)響く街角を
            曲がれば又もだんじりに遇う              

この7,8日は、お祭り日和です。
堺では、百舌鳥や浜寺石津神社のふとん太鼓、鳳のお祭り、和泉市や
岸和田市のお祭りでもあります。だんじりの鉦や笛の音が早朝6時から
響いています。

79

   秋の野辺 コスモスも佳し 
            紅色の彼岸花も好し 紫式部も 


 PCの壁紙は、今紫式部です。
 百舌鳥啼いて身の捨てどころなし  山頭火
 通勤途上のお寺の掲示板に書かれている句です。
  
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72  9/13

   車中よりビルの間に出る十六夜
(いざよい)
            月を追うなり長月の月


先日、東京で甥の結婚式がありました。
帰りの新幹線の窓から、大きな十六夜の月が見えました。

73

   いつの間にか釣瓶落としの秋来たり
            電車の窓の暗きに気づきて


鰯雲ひろがりひろがり創痛む  石田波郷

現在、通勤途上にあるお寺の掲示板に書かれている句です。
昨日、この春に、体をこわして退職した友人に会いました。
この秋から、府立大学の講師になるそうです。
閉ざされても、また、道は開かれるね。と喜び合いました。

74

   園庭のナンキンハゼよ 
           剪定に臨みて初めて君の名を知る


保育所の子どもが、ナンキンハゼの木の毛虫に刺されました。
早速皆で協力して、木の枝を剪定しました。

75

   君は今 多分幸せ あと数分 
          浮世遁れた 転寝
(うたたね)のとき

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