京都写真集 マガジン39号 40号
左京区北部 三千院 寂光院 来迎院 鞍馬寺 静原
左京区南部 鴨川 下鴨神社 法然院 北白川天神宮
鞍馬寺
撮影 2001.07.04
鞍馬寺の創建は700年代後半のことです。長く天台宗の末寺でしたが、
1947年に鞍馬弘教の総本山となりました。
源義経が幼年期を過したお寺でもあります。西行もこの寺に出家すぐに
こもったのでしょうか。94ページの「鞍馬の奥に・・・」の記述は、鞍馬の奥の
「芹生」あたりではないかという説もあって「鞍馬寺」と断定できません。
世をのがれて鞍馬の奥に侍りけるに、かけひの氷りて水までこざり
けるに、春になるまではかく侍るなりと申しけるを聞きてよめる
(94P 冬歌)
くらぶ山かこふしばやのうちまでに心をさめぬところやはある」
「日本古典全書 山家集 聞書集 1665番」
くらぶ山は鞍馬山と比定されています。しかし「能因歌枕」では伊勢にある山
といわれていますし、古書を見ても諸説あって、くらぶ山と鞍馬山が同一で
あるとは断定できません。
都名所図会では、鞍馬山の隣の貴船山のことと明記しています。
このお寺は与謝野晶子ゆかりの寺でもあります。
仁王門にかかる扁額です。堂々とした品格のある扁額です。
二王門です。明治44年に再建されたものです。
仁王は「湛慶」作と伝えられます。
多宝塔です。ケーブルで山門駅から上がったところににあります。
鞍馬寺の歴史が説明されています。
鞍馬寺本殿の金堂。
ここの本尊の秘仏は60年に1度のみ、扉が開かれます。
この金堂の左端に奥の院に通じる門があります。自然の宝庫です。
サンゴやウミユリなどの化石もあって、この日本列島が海中から隆起した
物であることが分かります。
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静原
撮影 2001.07.04
京都市街から鞍馬寺に行く前に右折して、車で10分程度でしょうか。
よくぞこんなところに集落があると思います。ノスタルジーを感じさせる田舎です。
「山がつの住みぬと見ゆるわたりかな冬にあせいくしずはらの里」 172P
鞍間と大原の中間あたりに位置します。後白河法皇は写真の左上
の山と山の重なるところを抜けて寂光院まで行きました。
静原川。この川は鴨川にと続いています。
静原神社です。古代は名社として知られていたようですが、ここも応仁の兵火で
罹災しました。観光客のおとなうこととてない、田舎の村社です。
都会の観光寺社にはない、純朴さを発見します。
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