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京都写真集   マガジン48号から53号

      左京区北部   三千院 寂光院 来迎院 鞍馬寺 静原
      左京区南部   鴨川 下鴨神社 法然院 北白川天神宮
 
  山家集にたくさんある 大原 あるいは 小野 の地名は、この洛北の
  大原と断定はできないのですが、大原及び小野の地名のある歌と詞書を
  順次、紹介いたします。


    (山里の春雨といふことを、大原にて人々よみけるに) 23ページ
    春雨の軒たれこむるつれづれに人に知られぬ人のすみかか

    (人を尋ねて小野にまかりけるに、鹿の鳴きければ) 68ページ
    鹿の音を聞くにつけても住む人の心しらるる小野の山里

    (寂然高野にまうでて、立ち歸りて大原より遣しける)  69ページ
      へだて來しその年月もあるものを名残多かる嶺の朝霧
                              「寂然

    (寂然入道大原に住みけるに遣しける)  101ページ
    大原は比良の高嶺の近ければ雪ふるほどを思ひこそやれ

       (寂然入道大原に住みけるに遣しける) 101ページ
    大原は比良の高嶺の近ければ雪ふるほどを思ひこそやれ

    (入道寂然大原に住み侍りけるに、高野より遣しける) 138ページ
    山ふかみさこそあらめときこえつつ音あはれなる谷川の水
                                
    (大原良せんがすみける所に、人々まかりて述懐の歌よみて、
      つま戸に書きつけける)  190ページ
    大原やまだすみがまもならはずといひけん人を今あらせばや

 この画像が小野山です。



  大原の西の山です。この山の向こうに静原の里があります。
  後白河天皇の大原御幸は、静原から江文峠を越えて、寂光院に
  来たものであることが平家物語に記述されています。

 

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三千院
 三千院は門跡寺院です。ただし、現在の地で三千院と称するように
 なったのは明治4年からです。都名所図会には「梶井宮円融院梨本房」
 としてあります。
 庭園は四季折々の情趣がありますが、ことに紅葉のシーズンに賑わいます。
 下は三千院の境内です。

 



往生極楽院阿弥陀堂前の苔の庭です。2004年6月3日の撮影



阿弥陀堂です。重要文化財。


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